作品名:
何でも屋
何でも屋
何でも屋
この作品では、JACK をあえて JAQK と綴っている。Jack、Ace、Queen、King の四つを一つの言葉に重ねたかったからだ。
「Jack of all trades」は、「何でもできるが、どれも極めてはいない」という意味で使われる言葉だ。もともとの言い回しは “Jack of all trades, master of none.” でも、私はずっと違う受け取り方をしてきた。世の中は、一つのことを極めろと言う。でも私は、昔から一つに決めることより、いろんなことに挑戦する方が好きだった。
その中でも、アートほど自分を謙虚にしてくれたものはない。やる気があっても、頭が良くても、自信があっても、それだけでは通用しない。作品は、自分でも気づいていない思い込みまで全部見抜いてしまう。
トランプにはスートがある。人にもある。私にとって、「アーティスト」もその一つだ。
スートは職業かもしれないし、肩書きかもしれない。自分で選んだ役割かもしれないし、人から求められた役割かもしれない。この作品では、そのスートがハートを囲んでいる。でも、ハートはスートに覆われてしまうのか。それとも、お互いにそういうものなのか。ひときわ大きく描かれたハートのクイーンが何を意味するにせよ、愛はスートに囲まれても、その重圧に耐えられるのだろうか。
王冠と、ひとつだけある S? それは分かる人だけ分かればいい。知らないなら、教えない。
何でも屋のJAQK は、結局のところ、自分は何者であるかという作品だ。人は生きていく中でスートを変え、新しい役割を引き受け、また別の挑戦をしていく。でも、この世界のスートがハートを囲むことはあっても、ハートの代わりになってはいけない。
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